言いたいことが言えない自分に教えてあげたいこと

皆さんは言いたいことを言えていますか?
私は言いたいことを言うのがとても苦手で、今までに何度も悩んできました。
今でも同じことで悩んでしまいます。
私が思っていても口にできないことを、はっきり言える人を見るとすごく羨ましくなるんです。
だからといって思ったことを何も考えずに口にすると、相手を傷つけてしまう、、、と考えるうちに余計に言葉に詰まってしまいます。
こんな風に繰り返し悩んでいく中で、自分の考え方の癖や、思い込みがあることにふと気がつきました。
同じようなことで悩んでいる方に届いたらいいなという思いで、それらをまとめてみましたので気になる方はぜひご覧いただければと思います。
言いたいことを言えないのはなぜ?
なぜこんなにも言葉に詰まってしまうのか、あの人のように素直になれないのか。と今までに何度も悩んできました。
この悩みを少しでも軽くしたと言う思いで、本を読んだり自分なりに調べたりしてみたところ、「言いたいことが言えない」には自分でも気付いていなかった背景があると知りました。
まず、
- 嫌われたくない
- 恥をかきたくない
- 怒られたくない
- 自分の感情が分からない
- 上手く言葉にできる自信がない
というような内的な感情があって、そのもっと奥には
- 幼少期に自分の感情表現を否定・批判された
- いじめや嫌がらせを受けた
- 周囲の人間(親や上司)が抑圧的だった
- 自分の言動が原因で人を傷つけた(失った)、大きな失敗をした
などの過去に経験したトラウマが隠れているそうです。
私にも思い当たるものがありました。
まずはそれを認識し、言いたいことが言えないのは「自分が弱いから」ではなく「過去の経験からきているもの」と気付くことが第一歩です。
対話を避ける心理
上記のことから、自分の意識の外側に原因があったのだと知りました。
自分でもそうなる理由がよく分からなかったのは当然なわけです。
そしてまた同じような場面に出会した時に、頭がその過去の経験の感情の部分だけを引っ張り出して勝手にブレーキをかけているんだと思います。
言いたいことが喉まできているのに口が動かない、話し出すと声が震える、冷や汗が出る、頭が真っ白になる、、、
そうして言いたいことがまともに言えず → ひとりで内心モヤモヤ → 自己避難 or 我慢して別の方向で爆発(暴飲暴食や八つ当たりetc)
それを繰り返しているうちに「なんか面倒だからもういいや、、、」と話すことを億劫に感じたり臆病になったりして、ますます本当の気持ちを隠していってしまいます。
「言いたいこと」を「言わないでおこう」に変換してしまう癖をやめるにはどうしたら良いのでしょうか?
小さな練習から始める
こんな性格の自分がいきなり本音を言えるようになるわけがないので、まずは小さな練習から始めることが必要です。
紙に本音を書き出す
まずは自分の内にある思いを外に出す練習です。
これは誰もいない、ひとりきりの環境で行ってください。
見られていなくても周りに人の気配があると、無意識に本音を隠そうとしてしまうからです。
紙を用意して、頭に浮かんだ良いことも悪い事も全てそこに書き出していってください。
後から見返すことができるので日記をつけている人は日記に書くのも良いです。
綺麗な文章にしようと思わなくて良いので、簡単に短く書いてみてください。
例えば、
今日上司に怒られた。私は関係ないのに。真面目にやってたのに。
〇〇と喧嘩した。向こうの言い分もわかるけどあれはないと思う。
帰りの電車でマナーの悪い人がいた。すごく迷惑。信じられない。
もっと簡単に、
掃除が面倒くさい。料理もしたくない。頭が痛い。仕事に行きたくない。
〇〇さんが苦手。人と話すのが嫌だ。イライラする。もやもやする。あの時〇〇と言われて悲しかった。
こんな感じでも良いです。
文がめちゃくちゃになってても大丈夫です。
これをやるだけで意外とスッキリしたり、自分にも見えていなかった本音が出てくることがあります。
私がこれをやって気がついたのは、溜め込んでいることのほとんどはネガティブな感情だということ。
言いたくても「言えないこと」は誰かを傷つけたり、自分が酷い人間に見られてしまう可能性があるから怖くて「言えない」んですよね。
普通相手を喜ばせたり、楽しい気持ちを表現するのに躊躇することは少ないはずですから。
自分だけしか見ていないので、どんな酷いことを考えても大丈夫です。
本音に蓋をせず思ったままをぶつけてください。
ここで気持ちを抑え込んでしまうと、また本当の自分が遠ざかってしまいます。
これを続けると本当の自分が見えてきて、
「〜しなきゃ」の奥には「完璧でないといけない」という考えが隠れていたり、
「もやもや」の奥には「分かってほしい」気持ちがあったり、
「怒り」の奥には「悲しみ」があるということに気がづいてきます。
ああ、私本当は悲しかったんだ。認めてほしかったんだ。と思えると、自分が小さな子供のように感じて「大丈夫だよ」と全てを受け入れてあげたくなるんです。
ここまでくると、なんだか精神的な安心感を持てるようになりました。
安全な相手との短い会話
否定される可能性の低い相手に小さな要望を伝えることが、自分の意見を言う練習になります。
外食したときに店員さんにお水やお皿を要求する
購入は迷っているが試着だけしても良いか聞いてみる
友達を行きたいお店に誘ってみる
家族に家事をお願いしてみる
同僚に軽めの意見を言ってみる
一気にハードルの高いことを要求して断られたり、否定されるとまた臆病になってしまいかねないので、段階的にレベルを上げていくようにしましょう。
本音が言える相手だけに打ち明ける
この人になら打ち明けられると言う存在がいるのであれば、その人にだけ本音を打ち明けてみましょう。
家族、友達、パートナー、職場の同僚、学校の先生、カウンセラー、実際に会ったことはないけどネット上で繋がった友達、、、
昔から自分を知っていて理解してくれている人でもいいし、最近知り合ったばかりだけど第三者の方が言いやすいならそれでも構いません。
自分がこの人なら大丈夫と思えるなら誰でも良いです。
話題によっても話す相手が変わるかもしれません。
ただ勘違いしてほしくないのは、相手が必ずしも自分と同意見ではないかもしれないということ。
相手に何かを求めてはいけないということです。
勝手に期待すると反応が求めていたものと違って傷ついたり、裏切られたと感じて相手を非難してしまう気持ちが生まれるかもしれないからです。
どんなにわかり合っている存在でも自分とは違うことを忘れないでください。
相手の意見は一つの価値観として受け入れ「そういう意見もあるのか、参考にしよう!」という姿勢でいることが大切です。
「伝える=攻撃」ではないことを理解する
「本音を言うと相手を傷つける」と思いがちですが、言い方を工夫すれば自分の気持ちを伝えること=相手への尊重になります。
「あなたが悪い」ではなく「私はこう感じた」のような「私」を主語にした伝え方で話すと、相手の言動が不適切だったのではなく、私はこう受け取ったという一つの解釈のかたちとして受け入れてもらいやすくなります。
- 「これだとよく分からない」ではなく「私はこう読み取ってしまったから他にも誤解してしまう人がいるかも」
- 「あんな言い方するなんてひどい!」ではなく「私はこう思ってしまったから酷いことを言った、ごめんね」
- 「似合ってないね」ではなく「それも素敵だね!でも私はこっちもあなたの印象にぴったりでいいと思った」
相手の行動や言動を否定することはせず、ただ自分の思ったことや考えを伝えるだけで良いです。
好きな色を聞かれたとき、相手が白が好きと言ったからといって、自分も相手に合わせて白が好きだと言ったりはしませんよね?
普通に自分の好きな色を答えると思います。
それと同じで非難や否定さえしなければ、それはただの一つの意見なんだと思うことが大切です。
それで傷つくかどうかは相手の受け取り方次第なので、どうしようもありません。
こう思うには私もかなりの時間がかかりましたし、今でも咄嗟の時は忘れてしまいます。
なので小さく練習を重ねて自分の思考回路に定着させていきましょう。
自分の価値を認める
「言えない」背景には「自分の気持ちなんて大事じゃない」と言う思い込みが隠れていることがあります。
それは、いつも周りをよく見て周りの人の気持ちを優先してきた優しいあなたがいたからです。
そんな自分も大切にしつつ、これからは「私の感じ方・意見も大切なんだ」と言うことを忘れないでください。
私は意見を言っていい、自分の気持ちを優先してもいいと少しずつ自分を許してあげることが一番の土台になっていきます。
自分の気持ちを言えるようになるとあなたの人としての個性が深まっていきます。
人を傷つけず、でもきちんと自分の意見があると言うことは魅力に繋がっていきます。
そんな自分を目指して焦らずゆっくりいきましょう^^
ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました
また別の記事も見にきてくださると嬉しいです








コメントを書く